WordPressのデータを簡単にバックアップする方法について紹介します。すでに運営されているワードプレスのサイトをバックアップする方法には主に4つあります。ワードプレスは便利で使いやすいためたくさんの人が利用していますが、エラーが起きることも多いですのでバックアップは重要です。
ワードプレスのバックアップを使用するケースの例
ご依頼いただくことが多い例としては、このような場面でワードプレスのバックアップを使います。
- ワードプレスを間違って削除してしまった
- テーマやプラグイン・本体のアップデートをしたらサイトが表示されなくなった
- 自分でテーマを編集したらサイトが表示されなくなった
- 不正なアクセス・スパムウェアが疑われる事案でサイトが表示されなくなった
- 文字化けやエラーが表示されてしてしまいなおせる状況でなかった
- プラグインを設定中にページが表示されなくなって自分で直そうとしたが壊してしまった
ワードプレスのバックアップをするタイミング
このようなタイミングでバックアップを必要とすることが多いですので、バックアップを残すべきタイミングとしては、自動で定期的に行うことが一番ですが、特に「ワードプレスの更新前」「カスタマイズや設定変更する前」がおすすめです!
ワードプレスのバックアップの難易度表
この記事ではワードプレスのバックアップ方法を4種類紹介しますが、それぞれバックアップの難易度や再現の難易度が異なりますので、自分に合った簡単な方法、複数の対策をするなど備えてください。
バックアップ 難易度 | 保存容量 手間 | 緊急時の 再現の確実性 | 再現作業 外注時費用 | |
---|---|---|---|---|
手動バックアップ | 難しい | × | △ | 2万円~ |
レンタルサーバーの バックアップ機能 | 簡単 | ○ | ○ | 2万円~ |
プラグインを利用 | 簡単 | ○ | △ | 1万円~ |
エックスサーバーの ワードプレス簡単移行 | 簡単 | ◎ | ◎ | 5000円~ |
バックアップの目的
ワードプレスのサイトのバックアップバックアップの必要性はいろいろな場所で聞くと思いますが、バックアップ取っておく目的は何だと思いますか?
インターネット上を見てみてもプラグインを使って行えるという記事がたくさん出てきますが、ミスでサイトが壊れてしまったり、改ざんされてしまったりして表示されなくなった時にどんなふうにバックアップを復元するか言及している記事は少ないですよね。いざというときに、バックアップデータを充ててその時点の内容に戻すことまでできないと、バックアップをとっておくことは意味がないのです。
ファイル全てとデータベースを手動でダウンロードして保存
1つ目は、サーバーにアップロードされているファイル全てとデータベースを、自分のパソコン内などに保存しておくという方法です。レンタルサーバー上の「ファイルマネージャー」や「ファイルサーバー」、もしくはFTP接続をしてワードプレスが格納されているフォルダの中身を全部ダウンロードして保存しておきます。また、忘れてはいけないのが、その当時のデータベースの内容も保存する必要があることです。
レンタルサーバーのバックアップ機能
1つ目の方法の派生型として、レンタルサーバーのバックアップ機能を使って定期的にバックアップファイルを取っておいたり手動で任意のタイミングでバックアップを取ったりしておくという方法もあります。
さくらのレンタルサーバーやロリポップなどでは、自動でバックアップしておく機能はなく、自分でバックアップ操作をしないとバックアップを作成できないですが、エックスサーバーやシンレンタルサーバーには自動バックアップの機能が付いているので1週間さかのぼって過去のデータをダウンロードすることができます。
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プラグインを使ってバックアップを保存しておく方法
3つ目は、ワードプレスのプラグインを使って定期的にバックアップを保存しておく方法です。
知名度が高くネット上でも事例が出ていることが多いプラグインとしては、以下のようなものがあります。プラグインの主な機能としては、サーバー上のデータとデータベース上のデータのバックアップが可能となっています。
プラグインを使ってバックアップを取るという方法がネット上ではよく出てくるので、ちゃんと対策しているという気持ちになって安心感はあると思います。しかし、実際にバックアップファイルをインポートしようとするとファイル容量に上限があり、結構高額な課金があったり、簡単な作業とは言われていますがそう簡単ではない作業であったり、インポートしようとしたらエラーになったり、バックアップを使用しなくてはいけなくなった場面でこのサイトに戻すという作業は容易ではないのです。
これらのプラグインの中では、All-in-One WP Migrationが一番取り扱いやすいと思います。All-in-One WP Migrationの詳しい使い方は以下の記事で解説しています。
エックスサーバーのワードプレス簡単移行機能でバックアップ
ワードプレス初心者でも簡単にできる方法が、エックスサーバーやエックスサーバーの運営しているレンタルサーバーでないと行うことができないのですが、「WordPress簡単移行」と言う機能を使って、今この時点でのホームページの状態を完全に複製しておくという方法です。
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バックアップ方法・復元のまとめ
ワードプレスのサイトのバックアップを復元してほしいという依頼をいただくことがありますが、プラグインでバックアップを取っていた場合にはファイルの復元して元通りのWordPressのサイトに戻すということは意外と難しいため注意が必要です。私自身もできればプラグイン以外の方法でバックアップがある方がよいので、プラグインでのバックアップは行っていません。
WordPressと初心者の方は、万が一WordPressのサイトが壊れてしまった時にも、あまり費用をかけずに復旧できるように、エックスサーバーのレンタルサーバーに機能としてついている「WordPress簡単移行」を使ってサイトのクローンを作っておくという方法がおすすめです。この方法ならばサイトが壊れてしまった場合でも同じサイトがもう一つある状態なので簡単なのです。
WordPress簡単移行バックアップのデータを取ってある場合には作業量はかなり少なくなりますので、もしもバックアップの復旧作業を依頼された場合でも作業時間が少なく済み費用も5,000円程度で済みます。WordPressのサイトはちょっとしたことでページが表示されなくなったり、初心者の方が自分でWordPressのカスタマイズをしようとしてページが表示されなくなったりするケースが多くみられますので、余計な心配と費用をかけないためにもバックアップの取り方も気をつけておくことをお勧めいたします。
サーバーによりバックアップ復元難易度は変わる
さくらのレンタルサーバーやロリポップなどを使っている方もまだ多いですが、これらのレンタルサーバーの費用は安い反面、自動でバックアップを取っておく機能などがないなど、万が一の時に困った状態になることがあります。また、バックアップや復元作業を手動で行う場合にはさくらやロリポップのサーバー処理速度が遅いので、転送中のエラーなども目立ちます。
今まで築き上げたWordPressの資産と時間を失ってしまうのは大変な損害です。総合的に考えてレンタルサーバーを選び、バックアップの方法も実際にバックアップが必要な状態が起きた時の事を考えて備えておくと良いでしょう。
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